ガバナンス

【コンプライアンス】とは?意味・使い方・例文をわかりやすく解説

結論:コンプライアンスとは、企業・組織が法令や社内規則、社会的倫理を守り、違反を防ぐための取り組み全般を指します。

説明:コンプライアンスは英語で「compliance」、法令遵守や行動規範の順守を意味します。

【コンプライアンス】の意味

  • 英語表記:compliance
  • 語源・由来:英語の「comply(従う)」に由来し、法律や規則に「従うこと」を示します。日本では1960〜90年代に企業の法令順守を指す用語として定着しました。
  • 詳しい説明:コンプライアンスは単なる「法律を守る」だけでなく、社内規程や業界ルール、社会的期待(倫理・社会的責任)を含みます。企業不祥事や法令違反を防ぐために、方針策定、教育、監査、通報制度の整備など具体的施策が求められます。近年はESESGサステナビリティの観点から、法令以外の社会的規範も重要視されています。

ビジネスでの使い方

  • 使用される場面:経営会議、社内研修、法務・コンプラ部門の報告、メール、プレゼン、日常の業務判断など。
  • 具体的なシチュエーション:新製品の市場投入前に法令確認をする、取引先の反社会的勢力チェック、社内通報窓口の運用などで使います。金融や医療では業界規制が強く、より厳格な運用が求められます。

例文

例文①:会議での使用 「今回の施策はコンプライアンス面を再確認したうえで進めましょう」 → 解説:施策実行前に法規制や社内ルールとの整合性を確認する意図を示しています。

例文②:メールでの使用 「外部報告の前に法務とコンプライアンス部門に目を通してもらえますか?」 → 解説:公開前に専門部門によるチェックを依頼する定型的な表現です。

例文③:会話での使用 「この接待はコンプラ的に問題ない範囲かな?」 → 解説:接待・贈答などの社外接触が社内規程や贈収賄防止規則に抵触しないか確認する場面です。

例文④:別の業界・場面(金融)での使用 「金融庁のガイドラインに基づき、コンプライアンス強化計画を策定しました」 → 解説:金融業界は法令・監督指針に従う必要があり、外部規制を踏まえた対応を指します。

類義語・関連語との違い

用語意味使う場面
コンプライアンス法令・社内規則・倫理の順守全社的な方針や運用、研修、監査など
ガバナンス組織の意思決定の仕組み・統治経営品質や取締役会の役割、内部統制
倫理(エシックス)倫理的な判断基準や価値観倫理規定、CSCSR、企業文化に関する議論

使い分けのポイント:コンプライアンスは「守るべきルールの順守」、ガバナンスは「組織を適切に運営する仕組み」、倫理は「何が正しいかの価値判断」です。

・コンプライアンスとガバナンスの違い:コンプラはルール順守そのものの実行(遵守行動)に焦点があり、ガバナンスはそのルールやチェック機能を設計・監督する仕組みです。良いガバナンスがあって初めてコンプライアンスが実効化します。 ・コンプライアンスと倫理の違い:倫理は法に明記されない行動指針(正しい・望ましい行動)を扱い、コンプライアンスは法令・規則に従うことです。倫理的に問題がなくても、法令違反になればコンプライアンス違反です。

注意点・よくある間違い

  • ✕(誤用例):「コンプライアンスすればOKだ」
  • ○(正しい例):「コンプライアンスを担保する仕組みを作る必要がある」
  • 間違いやすい理由:コンプライアンスを単なるチェックや書類手続きと捉え、組織文化や運用まで整備しないケースが多く、形式的対応になりがちです。

よくある誤用パターン:

  1. 倫理/CSRと混同して、法令違反ではない行為を過度にコンプラ扱いする。
  2. ガバナンスと同義で使い、責任の所在や監督機能を曖昧にする。

よくある質問

Q1:コンプライアンスを英語で言うと? A1:「compliance」です。法律や規則に従うという意味があります。

Q2:コンプライアンスとガバナンスの違いは? A2:コンプライアンスは具体的なルール順守の実行、ガバナンスは組織運営や監督の仕組みという点で異なります。

Q3:コンプライアンスはどんな業界・職種で使われる? A3:ほぼすべての業界で使われますが、特に金融、医療、製薬、建設など規制の強い業界で重要視されます。法務・リスク管理・内部監査部門で頻繁に扱います。

Q4:よくある誤解は? A4:コンプライアンスは「面倒な手続き」だけではなく、企業価値を守る経営課題である点がしばしば誤解されます。

Q5:実務でどう始めればいい? A5:まずリスクの洗い出し、基準(規程)の整備、教育、通報窓口、監査の一連プロセスを順に整えることが基本です。

まとめ

  • コンプライアンスは法令・社内規則・社会的倫理の順守を指す。
  • 単なる書類作成でなく、運用と組織文化の整備が重要。
  • ガバナンスや倫理とは目的と役割が異なる。
  • 実務では規程整備・教育・監査・通報制度のセットで対応する。

ぜひ日々の業務で「法令・ルールに従う仕組み」を意識してみてください。